代表インタビュー

弁理士という”安定”を捨て飛び込んだWEB業界
ほぼ未経験のチームから、Wantedlyランキング4万社のトップへ
メディアファースト代表・山田友彦インタビュー

スタッフ同士がリアルで会ったことのないフルリモートの小さなWEB広告会社が、WANTEDLYの「注目度ランキング」「トレンドランキング」にて1位を獲得。
約4万社がWANTEDLYで採用活動を行っているため、実質4万社のトップに選ばれました。
社長もスタッフもWEB広告業界未経験者でありながら、流れの早いWEB業界を勝ち抜いてきた理由とは?
また、次々にスタッフが辞めてしまったピンチから、応募者数 年間5,000人以上にまでになった会社の魅力づくりとは?
社長の軌跡を辿りながら、その秘密を語ってもらいました。

代表

「何度でもやり直しがきくから、挑戦しつづければいい」

ー合格率6.1%の難関の国家資格に合格したにもかかわらず、別の業界へいくことへの不安はなかったのですか?

もちろん不安はありました。

でも、親も健在で(仕送りをあてににしていました汗)、やり直しのきく20代だし「やるなら今しかない!」と思って挑戦してみました。

変化しないことへの不安

弁理士事務所での職場は、弁護士歴40年のベテラン所長と、入れ替わらないスタッフの小規模な事務所でした。

一方、10年で200人規模に拡大した事務所があり、常に変化とスキルアップを求める私は、後者の事務所で働く方が合っていそうだなと思っていたのですが、移籍ではなく思い切って弁理士業界を離れ、新たなフィールドへ進むことを決意しました。

もちろん、変化しない方が楽で良いと考える人もいると思いますが、私は変わらないことを不安に感じていました。

世の中の流れにのって、変化し続けられる人が勝てると信じているからです。

必死に勉強して弁理士に合格したものの、社会人2年目の冬に働いていた弁理士事務所から突然の解雇。

ちょうど弁理士として成功する自信がなくなっていた時だったので、それを機に他の業界に行った方がいいと思いました。

どうせやるなら早い方がいいので、別の弁理士事務所を受ける選択肢はなく、ハローワーク通いをしていました。

ーなぜWEBマーケティングを始めようと思ったのですか?

将来的に成功する可能性が大きいと思ったからです。

弁理士試験の勉強に比べたら、どんなことも乗り越えられるという自負がありました。

その中でも、WEB業界は、振興ビジネスであるためこの先大きく成長すると思ったし、弁理士の仕事と違って、失敗したらすぐ直したり、新たな施策を考えられるようなトライアンドエラーし続けられる業界だと思ったからです。未経験の業界だとしても、挑戦しつづければいつかは成功するという未来が見えました。

「家賃が払えず住所不定に」

ーWEB広告の業界に飛び込んでみて、実際どうでしたか?

なんだか順調にいったんですよね。

色々なセミナーや勉強会に参加して、WEBマーケティングについて学ぶところからスタートしました。そして、一人でとりあえずやり始めたら、

だから自然と周りにも、上手くいっているIT業界の人が集まってきたのですが、その当時のIT寵児は、 ”タワマンに住む” っていうステータスがあったので、自分も調子に乗ってタワマンに住みました。

それまで、住む場所にお金をかけることには全く興味なかったのですが、言われるがままタワマンの内見にいくと、景色は最高だし、成功者の気分が味わえました。

即決して、タワマン暮らしをスタートさせたんですが、人生そんなにうまくいくもんじゃないですね(笑)

家賃を払うために働くだけの生活になり、だんだん家賃が払えなくなって、タワマンから引っ越さざるを得なくなりました。

それからは家を借りられなくて、住所不定に。しばらくはアパホテル住まいをしていました。



ーお金がなくなってどん底の時、弁理士時代の安定に戻りたくなりませんでしたか?

ないですね。(即答)

私は「しつこい」のかもしれません。

家がなくなっても、どん底に落ちても、「しつこい行動」で這い上がってきました。

堀江貴文さんもインタビューで仰ってましたが、しつこい行動って、みんなやらずに諦めて脱落するから、残った人が勝つんですよね。

だから、山田はしつこいと思っている人、沢山いると思いますよ。

ー経営者として大切にしていることは何ですか?

自分を変化させることです。

WEB広告業界の特性上、新しいテクノロジーが登場し続けるので、変化に対応した人が成果を出せます。

だから、常に自分の変化を意識していますね。

自分自身、弁理士から広告プランナーへ大きく変化させたことが、一番の成功体験です。

また、メディアファーストのスタッフはみんな未経験から、広告担当や採用担当へ変化しています。

ある意味、みんなが未経験だったから変化に対応できたとも言えると思います。

みんなが未経験だったから、常識的なライバルと違う打ち手を打てたし、常識的なライバルと違う基準で仕事をしてこれました。

これが、経験者だったら、逆にうまくいかなかったかもしれません。

自分の人生を変えた1冊

三浦しをんさんの著書『風が強く吹いている』という、素人学生チームが箱根駅伝に出場して優勝候補に勝つ話があるのですが、未経験集団が、ゼロからはじめたWEB広告の仕事で他社に負けないように成長してきたメディアファーストの姿と重なるんです。

しつこさと、未経験でも挑戦しつづけること。

諦めそうになった時に、支えてくれた1冊です。

ー今後の展望を教えてください 

AIやRPAを上手く使って、効率と生産性を高めていきたいと思っています。

AIの台頭により、誰でもできる職業がなくなっていくと予想されていることは皆さんもご存知だと思います。だからメディアファーストに集まってくれたメンバーには、創造性やアイディアが求められる「より人間らしい仕事」に時間を使ってもらいたいと考えています。

そのためにも、AIやRPAを上手く使って、定型業務を自動化・機械化し、効率と生産性を高めていきたいと思っています。

メンバー全員が、急速に変化する世の中に柔軟に対応していけるよう、会社全体で舵取りをしていき、WEBマーケティングの新しい世界をメンバーと一緒に切り拓いていきたいです。

代表略歴

Web広告の改善で売上をもたらす専門家。

1984年生まれ。日本大学法学部卒業。

2011年に弁理士として『知的財産法判例教室』(正林真之監修・共著)を執筆。

2014年に(株)メディアファーストを設立。Web広告の運用代行を開始。
取引先にはオンラインスクールやコンサル業が多く、セミナーや情報コンテンツの販売など、無形サービスへの集客を得意とする。

株式投資セミナーのWeb広告運用では、データ分析と改善を繰り返し、広告の費用対効果400%を実現。
セミナー主宰者の「集客ができない」「開催しても黒字にできるか」という不安を解消し、WEB広告を運用することにより、安定的な集客と売上を顧客にもたらしている。

愛される商品、価値あるサポートを、Webを通じて必要な人に届けることを使命とし、広告運用だけでなく、マーケティング指導も行っている。

書籍情報

知的財産法判例教室第8版 表紙画像

タイトル:知的財産法判例教室
初版:2011年4月
発行所:法学書院
監修:正林真之
   山田友彦 執筆

   【第2部】
   第1章の判例 40、41
   第2章の判例 74、75
   第3章の判例 93、109
   第4章の判例 115
   第5章の判例 119、135、143

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